お店選びの前に
 
 リフォーム会社選びのワナ
いざリフォーム会社を探そうと思い立ったとき、今まで気にも止めなかったリフォーム会社の情報が、結構世の中に溢れていることに気がつくと思います。
毎週のように入ってくる新聞折込みのチラシやポスティングチラシ、ダイレクトメールも送られてきます。テレビCMやラジオCMでもよく見かけるのではないでしょうか?
しかし、そこに落とし穴があります。
この項では、リフォーム会社選びの際に陥りやすいワナを検証します。
   
 大手だから安心?!
「何事も大手に任せておけば間違いない」
そんな風に考えている人はたくさんいらっしゃると思います。
確かに食品や衣料品、電化製品といったものでは、大手企業の信頼性は非常に高いものがありますが、ことリフォームに関しては、大手=良いリフォーム会社という構図が必ずしも成り立たないのが実態です。
 
現在のリフォーム業界には、ハウジングメーカーや不動産会社、ゼネコン、さらには異業種を含めて、数多くの大手企業が参入しています。しかし、その内情を見てみると、ブローカー的な業務しかしていないところが結構あるのです。つまり、大手のブランド力を利用して注文だけを取り、実際の仕事(設計、提案、打合せ、施工)は下請けの工事店に丸投げしてしまうという形です。これでは大手に頼んだ意味がありませんし、当然余計なクッションが入るため価格は高くなります(俗に言うピンはねです)。そして何より、下請けの工事店には自分の仕事という自覚が希薄なため、工事の質が低下してしまうという恐れがあるのです。
また、ブローカーとまではいかなくても、大手リフォーム会社は全体的に下請率が高いため工事力はやや弱いといえます。
 
もちろん大手リフォーム会社にも、しっかりとした体制を整え真剣にリフォーム業に取り組む「良いリフォーム会社」はたくさんあります。大手の中にもさまざまなリフォーム会社が存在しますので、大手だからといって安易に信頼せずに、その会社の体制をしっかりと見極める必要があるでしょう。
   
 有名なフランチャイズチェーン店だから大丈夫?!
どの業種にもフランチャイズチェーンはありますが、リフォームにも存在します。
リフォーム専門チェーンというのもありますが、その多くは大手住宅設備機器メーカーが運営するフランチャイズチェーンです。
 
地場の工務店や各種専門工事店がこのようなフランチャイズチェーンに加盟するのですが、加盟するためには一定の条件(財務状況等)が必要となるため、ある程度信頼できるリフォーム会社ということができます。
ただし、フランチャイズというのは、基本的に「営業のノウハウ」を提供するものという認識をしておいたほうがいいでしょう。
 
「営業のノウハウ」とは、いわばリフォーム工事を受注するための仕組みのことで、具体的には宣伝の方法、営業体制の指導、さらにはフランチャイズが持つブランド力の活用などです。フランチャイズはこうした部分を強化するためのものであり、肝心の提案力・工事力という部分は、それまでの加盟店(工務店や専門工事店)が培ってきたノウハウにお任せというのが実態です。つまり、質の高いリフォーム工事ができるかどうかはその加盟店次第であり、有名フランチャイズチェーン店だからといって「良いリフォーム会社」ということにはならないのです。
 
有名なフランチャイズチェーン店だからといって安易に信頼するのではなく、それに加盟している会社自身が「良いリフォーム会社」なのか「ダメなリフォーム会社」なのかをしっかりと見極める必要があるでしょう。
 派手な宣伝にはだまされるな
最近では、テレビやラジオなどで派手に宣伝するリフォーム会社が多くなりました。そう聞いて、みなさんも思い浮かぶリフォーム会社もあるのではないでしょうか?
さて、ここで改めて指摘するほどのことではありませんが、テレビやラジオなどでCMを流すためには、非常に大きなコストがかかります。それほどのコストを宣伝費にかけるためには、よほどの大企業か、よほどの利益を得ているかしかありません。
そもそも「地域密着型ビジネス」とか「人依存型ビジネス」と言われるリフォームでは、大企業というのは成り立ちにくく、実際にリフォーム専門会社として全国規模で成功しているようなところはありません。ですから、派手な宣伝活動を行っているリフォーム会社は、相当大幅な利益を得ていると考えていいでしょう。
それでも質の高い工事を行っていれば納得できますが、多くはコスト高を抑えるために人件費を抑えようとします。リフォームでいう人件費は、職人さんの手間賃=工事費ですから、これを抑えるということは当然工事の質も低下するということです。
 
価格が高い上に工事の質も低いのが、派手な宣伝活動を行っているリフォーム会社の実態です。もっと地道な活動をしているリフォーム会社に目を向けましょう。
 多店鋪展開のリフォーム会社
比較的規模の大きいリフォーム会社の中には、営業所をたくさん出しているところがあります。手広く営業展開しているという意味では、しっかりした会社というイメージを抱きやすいのですが、これも単純に考えてはいけません。
リフォーム会社が営業所を出す場合には、その営業所自体、一つのリフォーム会社として独立できるくらいのノウハウが必要となります。中でも「人」の部分は重要で、営業所の責任者になるような人は、まさにリフォーム会社を経営できるくらいの知識と経験が必要になるわけです。
当然、それ相応の人材を育てるには時間もかかります。ですから、人の成長を待った上で着実に2店鋪目、3店鋪目と拡大させているような会社であれば、信用できる多店鋪展開型のリフォーム会社といえます。
逆に、短い期間で次々と支店や営業所を出店しているようなリフォーム会社は要注意です。多くは素人に毛が生えたくらいの実力しかない人材が、責任者として指揮をすることになります。もしこの営業所がひとつのリフォーム会社だと考えると、本当にゾッとしてしまいますね。
 
残念ながら現在、「地域密着型」という看板を掲げて安易な多店鋪展開を図るリフォーム会社が急増しています。営業年数が短いにもかかわらず、たくさんの営業所を持っているようなリフォーム会社は、まず疑ってかかりましょう。
 激安チラシのリフォーム会社
近頃急激に増えているのが、「安さ」を前面に打ち出したリフォーム会社です。
確かに「激安」は魅力ですが、裏を返せば、それなりの商品、それなりの材料、それなりの工事しか期待できないということなのです。長年住みつづける住宅ですから、安ければ良いという感覚ではいけないと思います。
そもそも住宅のプロであるリフォーム会社は、そのような感覚に陥りやすい消費者を指導していく立場にあります。それを逆手にとって「激安チラシ」で仕事を取り、それなりの仕事しかしなということでいいのでしょうか?
リフォームに「激安」は禁物です。それを打ち出すリフォーム会社は注意が必要でしょう。
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